武田塾というのは、受験予備校の一つなんですが、何が面白いって、「授業をしない」ということ。
生徒は参考書を使って勉強するだけで、武田塾はその進捗管理とかをするだけなんですね。つまり、武田塾は勉強を教えないわけです。もちろん、武田塾には先生がいて、生徒は先生に色々質問できるわけですが。
2020年現在、プログラミングスクールの単価の高騰が著しいです。
2018年頃、僕は某プログラミングスクールをオンラインで受講してたんですが、4週間で6〜7万円とかでした。今同じ内容の講座を受けようと思ったら、多分15 〜 30万ぐらいしそうな感じがします。
とはいえ、アメリカではプログラミングスクールの単価が100万とかですし、そもそも受験の予備校も1年間で100万ぐらいかかることを考えると、全然高い感じはしません。
プログラミングスクールを運営する上のトリレンマというのが僕の中ではありまして、
このうち2つしか取れないんじゃない?という話です。
受講生のプログラミングスキルを本当に実務レベルまで引き上げようと思ったら、それこそ100万ぐらい簡単にかかってしまいます。企業の研修みたいなものなんでね。
一方、スクールを拡大させていこうとすると、どうしても、脱落する受講生が増えますし、全部がキレイな景色になるわけではありません。
受講の金額にしたって、そもそもお金持ってる人でプログラミングスクール通う人なんて、あまりいませんよね。
ちょっと話はそれましたが、スクールの値段がこんなに高騰している(高騰せざるを得ないという理由と、意図的に単価を上げるという2つの側面がありますが)のは、人を使わざるを得ないからなわけです。
人を削減して教育の効率を上げるにはどうすればいいのか?ということを考えると、武田塾方式の、「授業を受けない予備校」というのが一番いい気がしますよね。
(※ 授業を受けないという意味でいうと、ほとんどのプログラミングスクールは教材があって、それを勉強していくというスタイルなので、大体のスクールでは授業を受けないです。ただ、武田塾の場合は市販の参考書を使って一緒に勉強していくというスタイルであり、この方式のプログラミングスクールはいまのところあまり存在してません)
そこらへんのアルバイトの人間が適当に書いた教材と、その分野で権威のある人が膨大な時間をかけて書いた本とでは、どちらがいいかなんて自明ですよね。
良質なプログラミングの本はたくさん存在しているわけで、それらを使って勉強すれば大体の問題は解決します。
ところが問題が一つあり、良質な本を書いている人間はたいていかなり頭が良いため、普通の人からすると「はっ???」となる箇所もいくつか存在します。その分野がわかっている人間から見ると当たり前なんですが、初学者からするとワケワカランとなってしまう。
そこでメンターの登場ですよ。メンターに背景知識などを補足してもらい、また学習に取り組み、つまづいたら再びメンターに質問する。あらゆる分野の勉強は、結局このサイクルを繰り返すだけです。
プログラミングスクールのどこに価値があるかというと、
の2つに大きなところです。ここを提供できるなら、武田塾方式だろうが問題ないですよね。エンジニア不足が嘆かれる世の中、優秀なエンジニアを輩出するスクールの誕生を望みます。