新型コロナのせいで、大学の授業はほとんどオンラインだった、というのが2020年のハイライトかと思います。
多くの大学1年生は、大学生活を楽しみにしたのに、コロナのせいで台無しになった、と感じるでしょう。ふんだりけったりな一年だったかと思います。友達はできない、サークル活動は自粛、大学には通えない、という、泣きっ面に蜂状態だったはずです。
ここまで書くとネガティブな論調になりそうなんですが、違います。僕はむしろ逆。オンライン授業が最高すぎたので、もうずっとこのままでいいや、というのが僕の思うところ。
僕と同じ考えの大学生はかなりいるんじゃないかなと。なぜか。オンライン授業のほうが対面授業よりはるかにいいからです。以下、根拠を書き連ねていきます。
大学の教授は、研究が専門であって、教えることが専門ではないです。というわけで、ちょっとアレだな、という授業がけっこう多い。
質が低い授業では、集中力が欠けがちで、うっかり大事な説明が聞き逃してしまうんですが、オンライン授業の場合はそれがありません。大事なところ、理解が追いつかなかったところを何度でも聞けるというのは、安心感が半端ないですし、理解度も上がります。最高かよ。
対面授業で、謎にプリントを配られる授業があるんですが、果てしなく困ります。いや、どうやって管理すればいいねんと。
だがしかし、オンライン授業が強制になったおかげで、このような害悪な習慣から脱却せざるを得なくなりました。授業で配布された資料は、全部授業専用のフォルダにぶちこんで、はい、終了。なんて楽なんでしょう。
僕はプログラミングのアルバイトをしているんですが、どうしても、平日にまとまってシフトを入れざるを得ないんですね。
プログラミングのバイトを始めたのは大学一年からで、今までは授業が終わってから会社に行ったり、みたいに時間をやりくりしていました。移動に時間がかかるわ、シフトをまとまって入れられないわ、と色々非効率な部分があったんです。
それが、オンライン授業になってから一変しました。僕は早稲田大学の理工学部の学生なんですが、リアルタイムで出席が必要な授業を除き、講義はいつ視聴してもいいというのが最高です。
2020年は、平日にまとまった時間を取って、がっつりとプログラミングの仕事をして、土日にまとまって大学の講義と課題をこなす、という濃密な生活を送ることができました。オンライン授業ありがたや、です。
オンライン授業では、朝起きて5秒で出席、という技が使えるようになりました。そのおかげで、「一限がツライ」という概念が消滅しました。
僕の場合は大学三年次ということもあり、1限の授業は少ないんですが、大学一年のときは一限の授業が多めで大変でした。当時からオンライン授業だったら、めちゃめちゃ楽だったろうなと思いますね。
一限の授業でも、リアルタイムの出席が必要ないものは、もはや一限じゃないですよねw。
このような背景があり、「一限は別にそんnツラくない」というコペルニクス的展開が起こったのが2020年と言えるでしょう。
オンライン授業が対面授業に100%勝っているわけではありません
対面授業だからこそできることは間違いなく存在しています。
僕の通う早稲田大学理工学部では、「理工学基礎実験」という必修科目があります。物理や化学、生物、コンピューター、などの分野で実験をするんですが、これはさすがにオンラインではしんどいです。顕微鏡とかハンダコテとかは家では用意できないですからね。
果たして俺には友達ができるんだろうか、と大学生活が始まるとき不安でした。ボッチ大学生になったらどうしようと。
大学生活1日目、普通に友達はできました。きっかけは授業で隣になったからです。
やっぱり対面だと友達が作りやすいんですよね。大学一年生ならなおさらです。
大学二年次以降は、もう人間関係が構築されているので、対面だろうがオンラインだろうが関係ないんです。しかし、大学一年生にとっては、対面というのは、その言葉以上の意味があります。
テストは対面のほうがやりやすいでしょうね。当たり前ですけど
結論: オンラインと対面の授業を組み合わせるのが最強
オンライン授業は、もともと自主性がある、高偏差値の学生にとっては最高でしょう。自分のペースで勝手に勉強できるし、わからないところは見直せるので。
しかしそれとは対照的に、いわゆるFランク大学では、オンライン授業だといくらでもサボれてしまうわけで、めっちゃ苦労してるだろうなーと思います。
できる人は、教材と環境を与えたら、あとは勝手にどんどん自分で進んでいくんですよ。
サボったらしんどくなるのは自分、というのが身にしみてわかっているので、放置されても勝手に勉強する。僕はどちらかというとこっちのタイプで、小中高の授業は退屈すぎてやってられなかったです。自分で勝手に進める形式だったら、面白がって、ゲームみたいな感覚で先取り学習してたと思います。
できない人は、そもそも勉強をするインセンティブがないので、放置されたら、何もしないんですよね。
この二極化が強化されると、アメリカみたいな超格差社会に突入することになります。
そうなると、日本の最強な点である、安全性とか、教育レベルの高さが失われることになります。困りますね。
しかし、オンラインでの教育をうまく仕組み化すれば、できない人に対しても、救いの手を差し伸べることができます。
ユーザーの行動に基づき、つまづくポイントを解析し、そこを重点的に教える。
オンラインの動画でわからなかったところは、先生が個別で手厚く教える。オンライン教育ではそういうことが可能です。
オンラインをうまく用いた教育は、できる人を更に伸ばし、できない人をできる人に生まれ変わらせる、という半端ないポテンシャルがあります。
「学校」という概念が生まれて以来、覆ることのなかった、「画一授業」がひっくり返るかもしれません。教育に革命が起こりますね。
今回のコロナの流行により、オンライン授業への移行を余儀なくされましたが、世界の子どもたち、学生たちは、「新時代の教育」という壮大な社会実験の一端を担う存在なのです。
そういうことを考えながら授業を受けるのも、また一興ではないでしょうか!