歯列矯正を小学生のときにやったおかげで人生変わった

僕は小学校の後半から中学の前半にかけて、歯列矯正をしていました。銀色に輝くワイヤーを歯に巻き付け、苦難に満ちた数年間を過ごしました。

見た目は最悪だし、締め付けられて痛いし、病院に行くのは面倒だし、食べ物が歯に詰まるし、笑うとワイヤーが見れてビジュアル的にアレだし、とめちゃめちゃ不便な数年間でした。

ですが、その甲斐あって、歯医者の見本に出てくるような歯並びを手に入れることができました。

せっかくなので、歯列矯正にまつわる僕の体験談を、記憶が風化しないうちに書こうかなと思いました。

矯正をすることになった理由、矯正もメリットとデメリット、歯列矯正とともに過ごした数年間の日々、そういうことをツラツラと書いていきます。誰かの参考になれば幸いです。

結論を先に述べておくと、僕は歯列矯正賛成派です。歯並びが悪い知り合いには、もれなく矯正を猛プッシュしています。見た目の向上が半端ないっすよ。

歯列矯正と出会うまで

僕が歯列矯正を始めたのは、小学4年生の頃です。始めたきっかけは明確には覚えていません、母親に最近歯が出っ張ってきてさーという話をしたら、いつの間にか矯正をすることに。

特に僕が熱烈に矯正をやりたい、というわけではなくて、母親にクリニックに連れて行かれて、半ば強引に始めることになりました。

とはいえ、今では矯正をしてよかったと、心から思っているので、ダダを捏ねなかった昔の俺と、矯正を始めるきっかけとなった母親の二人、グッジョブ!

矯正をやるなら、毎週一回はクリニックに来る必要があるらしく、あぁ面倒くさいな、と思ったことを覚えています。僕はまともに電波が通っていないような田舎に住んでおり、クリニックまで車で1時間ほどかかります。

クリニックのスケジュールや立地を考えると、火曜日の学校を早抜けしないといけませんでした。

学校をサボれるのは嬉しいんですけど、諸々の特殊な手続きが面倒くさかったんですよね。やれやれ、と嘆いていました。

クリニックの説明会に何度か行き、事前検査をして、じゃあ矯正をやるかと決断しました。

このとき僕は、これからの数年間、矯正器具と運命共同体になるという事実を改めてつきつけられ、やれやれ、と再びため息をついてしまうのでした。

矯正器具とともに過ごした少年時代

はじめての矯正!

歯列矯正にかかる頭金を払い、クリニックに通う日々がスタートしました。

とはいえ、最初からいきなりあのギンギラギンの矯正器具をつけるわけではありません。事前検査や、矯正の計画、レントゲン、歯磨き指導、歯の掃除、などなどの、矯正を始めるためを最初はしました。

このあたりの記憶はかなり曖昧なのですが(そりゃ、約10年前なので当たり前ですよね)、1つ痛烈に覚えているものとしては、自分の喋っている姿が写っている動画を見たことです。

矯正は24時間行われているので、歯列矯正をするにあたって、妨げとなる習慣を改善しないといけません。僕の悪癖として、主に改善する必要があったのが、

  • 口呼吸
  • さ行を発音するときに、舌が出てしまうこと

の2つ。

他人から見た自分の姿は、得てして違っているものです。わずか数分の動画でしたが、残酷な事実を少年に突きつけるには充分な時間でした。画面の向こう側に映る、自分と同じ皮を被った「他人」が、あまりに気持ち悪く、これが俺なのか、と認めるのは苦痛でした。友達の目には俺はこう写っていたのかと。衝撃でした。

しかし、悪癖を直さなければ、矯正もうまくすすみません。

事実を受け入れ、常に意識をすることで、どんなときでも口は閉じて鼻呼吸をし、さ行を話す時は絶対に舌を出さなくなりました。とりあえず、人前には出せるような振る舞いに改善はされました。

自分の思っている自分の姿と、他人の見ている自分の姿、というのは恐ろしいほど違っている、ということを身を以て知ることができたのは、その後の人生において非常に役立ちましたね。

boy meets 矯正

ついに矯正器具を装着することになります。最初は歯の上側に、細いワイヤーを巻きつけるだけです。

このときから、僕の歯は締め続けられることになります。こればかりは体験してみないとわからないのですが、器具をつけた最初は、強い締め付けを感じて、けっこうツライです。

鈍い痛みを感じます。しかし、1時間もすると締め付けにもなれ、我慢できないほどではなくなります。なんとか眠れるぐらいになります。

数週間おきに、ワイヤーが太くなったり、歯の下側にワイヤーが巻かれたり、歯にあの四角い物体を装着されたり、と締め付けが強くなっていきます。我慢できないほどではないのですが、気持ち悪さはましているし、居心地はどんどん悪くなっていきます。

矯正からは24時間にげられない!

矯正器具がなかったらどれだけ幸せだろうか。ああ、締め付けのない生活に戻りたい。

小学生の頃、なんどそう思ったかわかりません。朝起きた瞬間から、夜寝る直前まで、矯正からは逃げられません。精神的に未熟な小学生の自分でも、我慢できないほどではありません。大人になって忍耐力がついた今ならおそらく楽勝でしょう。

しかし、遊びたいざかりの小学生にとっては、かなりのストレスでした。

毎週火曜日、お昼を食べたら、早退します。5・6時間目は図工の授業だったのですが、僕は図工が嫌いだったので、サボれて嬉しかったです。ただ、授業を受けていないぶん、作品制作に遅れが出るのは面倒くせーなーと思ってましたね。

クリニックまで1時間ほどかけて移動し、いつものヤツが始まります。歯の状態をチェック、軽い掃除をしてから、共析具を付け替えたり、強くしたり。施術が終わり、家に帰るときも、歯が押さえつけられていて、モヤッとしています。

そんな生活が1 ~ 2年ぐらい続きましたね。思い返せば一瞬ですが、いやぁ大変でしたね笑。ですが、それだけ苦労した分のリターンは得られました。苦しみは数年ですが、得た歯並びは一生ですからね。

笑ったときに見える歯がとにかく嫌だった

当時の僕がつけていたのは、銀色のアイツです。

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僕はこのとき思春期真っ盛りで、ようやく、羞恥心、という概念を獲得しました。鏡の前で自分と向き合うようになったのもこの頃。

矯正器具をつけた自分の笑っている姿が、とにかく好きになれなかった

まあ、学校では友達に恵まれ、矯正器具のことなど忘れて大いに笑い倒していたわけですが、異性の前では、ゴリゴリに緊張してました。

一番仲のいいクラスメイトには彼女がいたのですが、お前も彼女作れよ!、と言われたときに、「矯正が終わったら作る」と言っていたことを覚えています。いや、どんな言い訳やねん、とツッコミたいんですが、それぐらい自己肯定感は地の底だったんですよね。

ちなみに、矯正器具が取れたあと、僕の人生初めての彼女ができるのですが、紆余曲折を経て数ヶ月でわかれることになりました。別の話ですねw

食べ物に歯にひっかかりまくる。気軽に間食も取れない

矯正器具を歯の上側と下側にフルで装着するようになってからは、歯にひっかかる食べかすの量が異常に多くなりました。

学校で給食を食べた後は、必死に歯磨きしてました。それでも全然取れない。家では気軽におやつを食べなくなったので、そこは良かったかもしれません。

中学2年、矯正器具とおさらばする

ついにこのときがやってきました!

歯並びがきれいになり、ついに矯正が終わることになりました。感動の瞬間

矯正器具を数年ぶりに全部はずします。日の目を見なかった歯の表面たちとこんにちはをしてから、長年の汚れを一層します。いやぁ、超すっきりしました。

矯正器具を外せる、というだけで雄叫びを上げたいぐらい嬉しかったです。

その上、歯を手入れしてピカピカにするわけです。とどめに、美しい歯並びとご対面。今ならなんだってできる、そんな気がしました。

まるで別人のよう(当社比)

全てが終わった後、矯正前と矯正後のビフォーアフターの写真を見てみたのですが、人間というものは、歯並びだけでこうも変わるのかと驚きました。

飛び出していた八重歯が引っ込んできれいな歯列になったことはもちろん、口呼吸の習慣がなくなったこと+歯並びが美しくなったことが影響したのか、しゃくれ気味のアゴが引っ込み、なんだかすごいいい感じにシュッとした顔に変わりました。

あれ、俺なんかイケメンじゃね?、そう思ってしまう(錯覚?)ほどの劇的変化でした。やったぜ!

歯列矯正で人生変わったので、メリット・デメリットを語る

ここまでで、僕が矯正を受けるに至った経緯、そして矯正が終わるまでの長い道のりを書きました。

次に、矯正をした僕が考える、矯正のメリット・デメリットを挙げていきます。

【メリット】英語圏では、歯並びが悪いだけでアレな扱いになる

僕も特に海外経験が豊富ではないので若干エビデンスに欠けますが、英語圏では、歯列矯正というのはめちゃくちゃスタンダードでして、歯並びが悪い = 貧しい家庭、教養がない、頭が悪い、などというイメージです。

俺・私は英語圏なんて関係ないからいいや、というなら話は別ですが、海外で働きたい、旅行を頻繁にしたい、外国人と恋愛をしたい、という場合には、歯並びが悪いとキツイです。

僕はよく海外ドラマを見るんですが、10代の歯列矯正している子供というのは非常によく出てくるタイプのキャラクター。それぐらい矯正が当たり前に行われているということです。

それに対して日本では、少なくとも僕は矯正をしている人物をドラマなどで見たことがありません。

矯正に対する意識の違いが伺えます。

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こういうキャラがアメリカのドラマでよく出てきます。

【メリット】見た目は一生モノ

この記事の中では何度も言っていることですが、矯正をすると、まじで骨格レベルから顔が変わります。僕の場合は歯並びが超キレイになったことに加え、アゴが少し引っ込みました。

おかげで、オランウータン的なフォルムをしていた僕の横顔が、見違えるように美男子"風"になりました。

僕は今22歳なのですが、これから先の人生で、ずっと歯列矯正の恩恵を受けられるわけで、いやぁ矯正してよかったなとつくづく思いますね。

【デメリット】痛い・面倒くさい

矯正中は、痛いし、めちゃめちゃ面倒くさいです。

歯が押さえつけられるのはかなり不愉快です。さらに、僕の場合は、夜寝る時はヘッドギアというアメフト選手がつけるような器具を装着する必要があり、めちゃめちゃ面倒でした。

歯磨きは気合をいれてシャカシャカしないといけませんし、最初のうちは毎週クリニックに通わないといけません。

【デメリット】お金がかかる

僕の場合は70万 ~ 100万ほどかかりました。

一般的には、歯列矯正は70万 ~ 150万ぐらいですが、値段はどんな矯正器具を使うかであったり、どこにのクリニックに行くかによって変わってきます。

この金額をどう捉えるかは人次第ですが、僕は「安い」と思います。だって、一生ものですからね。

まあ、僕が矯正をしたのは子供の頃だったので、お金を払ったのは母親でして、あまり偉そうなことは言えないんですが、よくお金だしてくれたなぁ、としみじみ感謝しております。

まあ、お金はかかるといっても、一気に100万払う、というわけではなくて、矯正中の数年間の間に渡って、毎回の通院ごとに1万円払ってく、みたいなスタイルなので、そこまで金銭的な負担でもないのでは、と思います。

【デメリット】矯正をしている間は見た目がアレになる

人によっては、痛みよりも、手間よりも、お金よりも、ネックになるところが、この「見た目の変化」でしょう。

特に女性の場合は、矯正器具によるビジュアルの悪化は耐え難いのではないでしょうか。

この記事を書いているのは、ちょうどコロナウイルスの大流行の真っ最中でして、今ならマスクをつけていられるので、かつてない矯正のチャンスといえますね!笑

【メリット】見た目が気にならない矯正器具も最近は出てきているため

矯正について色々調べるとわかるのですが、最近では、透明の矯正器具も出てきたりと、矯正をしつつもビジュアルの低下を最小限に食い止めることができるようになっています。その分お値段は張りますが、リターンは大きいです。

こんな感じのやつです

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https://www.pearl-yobou.com/sp/orthodontic/adult.html より転載

Q&A 歯列矯正、僕の場合

抜歯はしたのか?

抜歯はする必要がなかったのでしませんでした。

その理由としては、僕の場合は、

  1. 歯が一本だけ出っ張って生えていたため、矯正の範囲がそこまで大きくなかったこと
  2. 成長期のため、抜歯をしなくてもワイヤーを巻くだけで、歯並びが変わっていくこと
  3. 親知らずが生えていなかったこと

などが挙げられます。

矯正のために抜歯をした友達に聞くと、とても痛いらしいです。やっぱりね。

高校のとき、親知らずを抜いた友達は、ほっぺがパンパンに腫れていましたね。その状態が1週間ほど続いてました。

費用はどれぐらいかかったのか?

お金を払ったのは僕ではないので正確には覚えていませんが、70万 ~ 100万ぐらいです。

毎回通院するための交通費とか時間を考えたら、もう少しかかりますね。ありがとうママン!

通院頻度はどれぐらい?

最初の1年ぐらいはほぼ毎週でした。矯正器具をフルセットで装着して、状態が安定するようになってからは、2週間に一回とか、月に一回というふうに頻度が減っていきましたね。

歯並びのbefore/afterが見たい

歯並びのbeforeはないです。ごめんなさい。まだ僕は10歳とかで、初代iphoneが日本に上陸してきたぐらいの時代です。

ですが、今の歯並びなら見せられるので、写真を載せますね。

こんな感じです。

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最後に

矯正いいです。僕はけっこう運がいいんですが、そう思う根拠の1つに、「矯正に出会えたから」というのが挙げられます。矯正をやらないという選択肢もあった中で、やるという選択を取った昔の自分、そしてその選択を僕にくれた母親に、莫大な感謝ですね。

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